採用広報・採用ブランディングコンサルティングのカキモトリクオフィスです。今回は採用広報コンテンツにおけるレギュレーションの設定について、必要性やメリット、基本的な設定項目を説明します。
レギュレーションとは
レギュレーションとは「規則」を意味する単語です。さまざまな場面で利用されており、採用広報に限らず、コンテンツを制作する上で広く用いられています。
採用広報においては主にコンテンツの表記ルールを指す場合が多く、「~です、~ます」「~である」のどちらで統一するか、などの基本的な項目から、文章表現上のトーン&マナーや写真・画像の選定レギュレーションなど、複数の点から設定するのが一般的です。
しかし、レギューレーションを設定しないままコンテンツの制作を行っている企業も少なくありません。そこで今回は、レギュレーションを設定するメリットと主な項目について説明します。
レギュレーションを設定するメリット
レギュレーションを設定すると、コンテンツの統一感が増します。前述の「~です、~ます」と「~ある」が同一記事の中でバラバラ、というケースは少ないでしょうが、複数の担当者がコンテンツを制作している場合、レギュレーションを設定していないと不統一となってしまう場合があります。
文末表現だけではありません。「社員」「スタッフ」「従業員」や「技術者」「エンジニア」の使い分けや「全く」「まったく」などの漢字表現は一例です。
とくに、採用広報は採用活動に直結していますから、「応募」「エントリー」や「求職者」「応募者」「候補者」などの使い分けを定めておき、厳格に使用するのが好ましいでしょう。
また、画像についても同様です。サイズはもちろんですが、トップ画像にロゴやキャッチフレーズを載せて記事ごとの統一感を演出している企業もあります。何らかのレギュレーションが社内的に設定されていないと、記事ごとにバラバラになってしまうかもしれません。
採用広報は長期的に考える必要のある施策であり、社内の担当者や外部コンサルタント、ライターなど関係者が変更となる可能性もあります。担当者が変わってもコンテンツに影響が出ないよう、設定しておくのが重要です。
レギュレーションの設定
採用広報コンテンツを制作するにあたってのレギュレーションについて、いくつかの項目に分けて説明します。
コンテンツ制作に多くのスタッフが関わる場合など、オーソライズしておくべきファクターが多岐にわたる場合には、ターゲットやコンテンツの目的など広く定義する必要があります。
ここでは、採用広報コンテンツを数名程度で制作する場合のレギューレーション項目を例をあげて解説します。
1.制作フロー
どのようなフローでコンテンツを制作するかを決めておきます。例えば、取材記事は次の流れで制作されます。
準備 → 取材 → 書き起こし → 記事構成・写真準備 → チェック → 公開
それぞれのフェーズで必要な作業を洗い出し、レギュレーションとして設定しておきます。取材準備ではテーマの選定や設問の準備、取材対象者の決定や取材場所・撮影場所の選定がありますね。
チェックのフェーズでは社内の誰がどの順番でチェックするのかを定めておきましょう。制作フローをレギュレーションで定めておけば、公開予定日から逆算して関係者がスケジュールの意識合わせをしながらコンテンツを制作できるようになります。
2.トーン&マナー
コンテンツをどのようなトーン&マナーで仕上げるかも大切なレギュレーション要素です。
とくに記事数が増えてくると、コンテンツごとにトーン&マナーがバラバラにならないよう配慮する必要があります。文章を「~です・ます」「~である」のどちらで統一するのか、は最もわかりやすい例です。
またコンテンツのタイトルに統一感を持たせたり、見出し・小見出しのフォントやコンテンツの文字数にも一定のルールを設け、読み手にとって読みやすいコンテンツとしておく必要があります。写真・画像の使い方もトーン&マナーで設定しておきましょう。
3.表記
表記に関するレギュレーションでは、表記ゆれの防止を考える必要があります。「スマホ」「スマートフォン」など表記がバラバラにならないためのルール作りです。
また「全く」「まったく」や「最も」「もっとも」など漢字でもひらがなでも違和感のないフレーズについても、レギュレーションで定めておきましょう。
他にも数字は半角を使うのか全角を使うのか、カッコは「」で良いのか【】や『』を用いるのか、1万円なのか10,000円なのかなど、定義しておくべき要素はたくさんあります。
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