採用広報コンテンツが企業・求職者から求められる理由とは

採用広報コンテンツが企業・求職者から求められる理由とは

採用広報・採用ブランディングコンサルティングのカキモトリクオフィスです。

今回は採用広報が企業にとって重要な理由について説明します。

採用活動の環境変化

採用活動は従来、就活ナビサイトや転職サイトに募集要項を掲載し、候補者からの応募を待つスタイルが一般的でした。しかし、人口減少に伴う若年層の不足や働き方の多様化によって就活ナビサイトや転職サイトに掲載する効果が減少しています。

2022年秋から冬にかけて実施された調査では、大学生が就職活動でよく利用したサービスのうち、「ナビサイト」と回答した割合は前年の78.8%から67.4%へと下落したとの結果が発表されています。

また、IT技術の発展に伴うツールの多様化も顕著です。さらにSNSを採用活動に活用する企業も増加するなど、求職者のタッチポイントは増える一方です。

こうした現状から、大企業も求職者へのアプローチに限界を感じています。2023年3月に大企業の経営者・役員・人事責任者を対象に行われた調査では、8割以上が求職者へのアプローチに限界を実感している、と回答しています。

企業のマンパワーや予算には限度があるため、多種多様な採用ツール・サービスの全てを利用することはできません。そこで、多くの企業は増え続けるタッチポイントの中からどれを選んで求職者にアプローチすれば採用活動が成功するのか、試行錯誤を続けています。

採用マーケティングの考え方が重要であるとの認識が広まりつつある要因のひとつと言えましょう。

企業は人材が減り続ける市場で、増え続けるタッチポイントを効果的に利用して採用活動を成功させる必要性に迫られています。では、変化する採用活動の環境において、企業はどのような点に留意すればよいのでしょうか。

参考:ナビサイトの利用率が減少中!?『大学生の就活に関するアンケート調査』を公開
参考:【大企業の採用広報における課題調査】経営・人事責任者の8割以上が「求職者へのアプローチ」に限界を実感

採用活動のハードスペックとソフトスペック

求職者は就職活動や転職活動で、数多くの企業情報に接触しています。企業は採用活動を成功させるため、求職者にとって印象に残る企業となり、応募を獲得する必要があります。

では、求職者にとって印象に残り、魅力を感じる要素とは何なのでしょうか。

就活ナビサイトや転職サイトに掲載する募集要項は定型のフォーマットである場合が多いため、企業は自社の魅力についてそれほど深く掘り下げてはきませんでした。しかし、これからは求職者との接点で自社の魅力を正しく伝え、興味・関心の惹起につなげていかなくてはいけません。

カキモトリクオフィスでは従来の採用活動で求職者に届けていた、募集要項に記載される項目(事業内容・業務内容・給与待遇・福利厚生・勤務地・MUST・WANTなど)を「採用活動のハードスペック」と呼んでいます。

「採用活動のハードスペック」は求職者にとって最小限の情報です。「他社との違い」や「同僚となる人々」「実際の働き方」などの点について十分に伝えきれないため、求職者は「自分が働くリアルな職場」をイメージできず、不安を抱いてしまうでしょう。

一方、「働く仲間」や「カルチャー」「キャリアパス」「社会貢献」「社内イベント」など、求職者が実際に働くにあたり知っておきたい情報をカキモトリクオフィスでは「採用活動のソフトスペック」と呼んでいます。

「採用活動のソフトスペック」まで伝えられれば「社長の考えを理解できた」「同僚たちの人柄がわかった」「この会社なら社風がマッチしていそう」などの共感を生み出せます。

「共感できた!」「働いてみたい!」「応募してみよう!」と思わせるために欠かせない「ソフトスペック」の訴求に力を入れるのが、これからの採用活動に求められるポイントです。

企業に求められる採用広報

上記で紹介した大企業の経営者・役員、人事責任者を対象にした調査では、求職者へのアプローチに限界を感じている理由についても発表されており、上位3点は以下の通りとなっています。

・カルチャーや社内の雰囲気を発信できていないから:59.3%
・必要とする人材に自社の「働く場」としての魅力が伝わらないから:56.9%
・採用サイトに未訪問の求職者にアプローチできていないから:53.3%

採用活動を成功させるために不足している情報として「カルチャー」「社内の雰囲気」「働く場としての魅力」など、採用広報が担っている領域が示されています。

採用広報の重要性は、求職者の立場からも明らかです。2022年10月に直近で転職した人材を対象とした仕事選びに関する調査では、96.3が職場を選ぶ際に不安を感じたと答えており、その理由として最多だったのが「職場の雰囲気がわからない」でした。

また、2位には「実際の仕事内容がわからない」と、募集要項では伝えきれない情報を求めていることもわかります。

募集要項に記載される情報だけでは不足しており、採用広報コンテンツが必要であるとの調査結果は新卒採用でも同様です。2023年11月に25年新卒を対象とした、就職活動における業界・企業選びについての意識調査では、企業を選ぶ際に重視したい要素として次の点が挙げられています。

・社風に惹かれる:49.8%
・人に魅力を感じる:41.4%
・自分が成長できる:38.1%

採用広報は求職者から求められ、企業もニーズを理解している分野であり、欠かせないコンテンツとなりつつあります。

参考:約7割が入社前に不安を抱える一方で、94.5%が、採用サイトを見ることで入社前の不安を解消
参考:25卒就活「業界・企業選び」意識調査

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採用広報は長期間にわたって取り組むべき施策です。毎月2回、コンテンツを追加しても1年間で制作できる記事数は25記事にとどまります。

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